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打楽器を勉強し、独学で作曲し、ときどき鍵盤ハーモニカを演奏する ”ボブ”と呼ばれる音楽家・渡邉達弘のホームページです。

PAN to DGK - for Piano and Percussion - op.141

PAN to DGK - for Piano and Percussion - op.141

 Ⅰ.AVMRA
 Ⅱ.HSO
 Ⅲ.NKFJT

・楽器編成: Multi Percussion、Piano
・使用楽器:Hose(G音&C音),Bongo,2 WoodBlocks,Tri.,sus.Cym.,木魚,Tamb.,shrilling chicken
・演奏時間:?
・脱稿日:2017.06.20
・初演日:?
・初演者:?

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<解説>
この曲は山本正史氏から「誰もが知っているピアノ曲を伴奏に打楽器を演奏する楽曲」の作曲依頼を受けて、2017年春から夏にかけて作曲された3つの楽章からなる楽曲です。

1楽章:AVMRAは、Bachの「平均律クラヴィーア第1巻前奏曲第1番」を伴奏としており、グノーが「アヴェ・マリア」を作曲した例を参考に、Bachを伴奏にホースで一定の音程を鳴らし続ける事が通奏低音ならぬ[通奏高音(逆通奏低音)]のようになり得るのでは?と考えて、作曲したものです。実際に演奏するとかなりシュールな楽曲だと思います。

2楽章:HSOは、山本氏の要望もあってベートーヴェンの「悲愴」を伴奏に演奏します。打楽器はチャイコフスキーの「悲愴」を打楽器で演奏しています。基本的にTimp.マレットを使用した柔らかい音色での演奏が望ましく、明瞭なピアノの音楽と不明瞭な打楽器の音楽とが並走するように、テンポの揺らぎはピアノに打楽器が寄り添うように演奏して欲しいと思っています。但し、Cym.は例外で原曲通り派手に演奏して下さい。

3楽章:NKFJTは、主に作者不詳の「ネコ踏んじゃった」を伴奏に演奏します。打楽器はこの曲の歌詞の母音を打楽器に変換しています。(あ→木魚、い→Tamb.、う→りん、え→WB高、お→WB低)コミカルで、テクニカルで、リズミカルな楽章です。

楽曲名の読み方は「ピーエーエヌ」とアルファベット読みでも構いませんが、個人的には「パンと打楽器」(注:パンと葡萄酒に由来)がお好みです。