為替見！ユーロビート -ユーロ円為替チャート 1999～2012-　op.114

・楽器編成：スライドホイッスル二重奏
・使用楽器：2 Slide whistle（ヒューポン）
・演奏時間：約3分
・脱稿日：2012.08.05
・初演日：2012.09.08
・初演者：上原なな江+渡邉達弘

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＜解説＞
この曲は2012年に作曲し、上原なな江・渡邉達弘により初演されたスライドホイッスル二重奏です。
EUの共通通貨であるユーロが流通し始めた1999年から2012年現在に至るまでのユーロ円為替のチャート（下図）を用意して、ユーロ流通開始時の価値「1€＝￥130 を"3"」、最安値「1€＝￥90を"1"」、最高値「1€＝￥170を"5"」とし、間の「1€＝￥110を"2"」「1€＝￥150を"4"」と設定。その設定した数字を用いて値動きを音高やリズムに変換して作られるテーマをもとに作曲した、まさに「ユーロの為替を見て作った」作品です。
演奏上可能であれば、演奏前にこの曲がどのような手法で作曲されているのかを説明した上で、鳥の形をしたおもちゃのスライドホイッスル（ゼンオン「ヒューポン」を想定）を取り出し、「これはカワセミです！」と言い張って演奏することができると面白いと思います。（もちろん普通のスライドホイッスルでも構いません）
また為替に詳しい方向けとして、リーマンショックに触れて楽曲中に音程が急降下する部分（＝為替が急落しているところ）に言及するのも面白いかも知れません。どういう曲か分かれば分かるほど、そして真剣に真面目に演奏すればするほど、この曲はアホらしいけど面白くなると思います。