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打楽器を勉強し、独学で作曲し、ときどき鍵盤ハーモニカを演奏する ”ボブ”と呼ばれる音楽家・渡邉達弘のホームページです。

Concertino for Triangle op.113

Concertino for Triangle op.113

・楽器編成:トライアングル二重奏
・使用楽器:2 Triangles
・演奏時間:約4分
・脱稿日:2012.08.01
・初演日:2012.09.08
・初演者:上原なな江+渡邉達弘

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<解説>
この曲は2012年に作曲し、上原なな江・渡邉達弘により初演されました。
近年、様々な小物打楽器二重奏の作曲に挑戦し、小物打楽器の可能性をますます感じていますが、これまで書いてきた楽曲は「2つのパートがほぼ対等に扱われている曲」が多いことに気が付きました。そもそも小物打楽器だけで楽曲を成立されるためには、互いが掛け合ったり絡み合ったりする必要があったためですが、「対等ではない二重奏」は作れるのだろうか?作れたとしてどんな楽曲になるのだろうかと考えたとき、協奏曲という形に近い形で表現できるのではないかと考えました。一人はソリストで一人はオケ(一人でもオケ!)。

そのヒラメキから古典的協奏曲形式に沿うように作曲しようという発想に繋がり、音高がないのに“ソナタ形式”や“ロンド形式”の踏襲を目指して作曲するに至りました。

ソリストの登場や振る舞いに“協奏曲感(=ソリスト感)”を強制するつもりはありませんが、ぜひオケパートの方はコンマスにでもなった気持ちで演奏していただければと思います。そしてソリストが際立つような音色で演奏したり、さまざまな工夫をしていただければと思います。

この小協奏曲が可愛らしくどこまでもアホらしく、でも確かに“協奏曲”としてお客様に受け入れられることを期待しています。

 

○演奏動画(音源)

youtu.be

☆楽譜

www.bluemallet.com