ちりとてちん -2つの小さなウィスキー瓶のための- op.112
ちりとてちん -2つの小さなウィスキー瓶のための- op.112
・楽器編成:空き瓶 二重奏
・使用楽器:ウィスキーの小瓶 ×2
・演奏時間:約3分
・脱稿日:2012.07.24
・初演日:2012.09.08
・初演者:上原なな江+渡邉達弘
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<解説>
この曲は2012年9月8日に開催された「もんてん小学校楽器大行進vol.5」にて、上原なな江と渡邉達弘により初演されたウィスキーの小瓶二重奏です。
小瓶に半分ほど水を入れ、蓋をした状態で手に持ち、Xylo.(またはGlock.)のマレットで演奏します。小瓶が中に入った水の影響により、水平にすると高い音、縦にすると低い音が出ることを利用して作られています。
楽曲の題材は落語「ちりとてちん」です。譜面上には発想記号の代わりに「ちりとてちん」のシーンを記載しています。落語が下敷きになっていることが理解して頂ければ、特に気にせずに譜面の指示通り演奏していただければ構わないのですが、何かのヒントとして演奏に役立てて頂ければと思っています。
酒瓶を叩く曲なので飲兵衛が出てくる落語の演目名と同名にした訳なのですが、「ちりとてちん」という言葉は本来、近所から聞こえてくる三味線の音色を表すオノマトペだそうです。
個人的には酔っ払いが茶碗を箸などで叩いている様子のようにも思えたので、オノマトペでなく「チリトテチン」と聞こえる酒の小瓶の曲にしたのですが、浅学でした(笑)。
ガラス瓶ですので大きな音は出ませんが、思いのほか耳にキンと来る鋭い音が出ますので、決して音量が欲しくても力任せに叩かず、響かせることを考えて演奏してください。ほどほどにしないと音は耳に、酒は体に障ります。
...おあとがよろしいようで。
○演奏動画(音源)
☆楽譜