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打楽器を勉強し、独学で作曲し、ときどき鍵盤ハーモニカを演奏する ”ボブ”と呼ばれる音楽家・渡邉達弘のホームページです。

てとらⅡ -架空のパビリオンのための- op.147

 


てとらⅡ -架空のパビリオンのための- op.147

・楽器編成:ベルハーモニー三重奏
・使用楽器:ベルハーモニー
・演奏時間:約4分
・脱稿日:2018.09.05
・初演日:2018.10.06
・初演者:伊藤諭+浜谷安里+渡邉達弘

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<解説>
この曲は2018年10月6日に開催された「もんてん小学校楽器大行進vol.10」のために作曲したベルハーモニー三重奏で、伊藤諭・浜谷安里・渡邉達弘によって初演されました。
2015年にトーンチャイム四重奏として作曲した「てとら」の発展版であるこの曲は、各パートのテンポが[1st:2nd = 2nd:3rd =3 rd:4th = 3:4]という比率になるように設定されています。つまり譜面上は同じテンポで演奏されていますが、4つのパートはそれぞれ異なるテンポで演奏しているように構成されています。
かつて開催された愛知万博において「風の塔」というパビリオンがありました。
塔自体が大きな万華鏡になっていて、塔の中で上を見上げると万華鏡のような不思議で美しい景色があり、また風によって偶発的に発生される金属製打楽器の音色が響き渡っていた記憶があります。淡々として単調で、テンポの存在など感じさせない音のかけらが集まって時間と空間を彩っていました。
この曲は、なぜか僕にその時のことを思い出させます。
演奏の際には指揮者を立てるか奏者の誰かが弾き振りすることをお勧めしますが、お客様は演奏者のための合図は見ずに、宙空に漂う時間をボーッと眺めるようにこの楽曲を味わっていただければと思います。良いんです。ボーっと生きて(笑)。

作曲スケッチ

●DEMO
○演奏動画(音源)

www.youtube.com


☆楽譜