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打楽器を勉強し、独学で作曲し、ときどき鍵盤ハーモニカを演奏する ”ボブ”と呼ばれる音楽家・渡邉達弘のホームページです。

The angel in the marble -ミケランジェロの言葉- op.146

The angel in the marble -ミケランジェロの言葉- op.146 

・楽器編成:クラベス三重奏
・使用楽器:3 Claves
・演奏時間:約3分
・脱稿日:2018.09.02
・初演日:2018.10.06
・初演者:伊藤諭+浜谷安里+渡邉達弘

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<解説>
この曲は2018年10月6日に開催された「もんてん小学校楽器大行進vol.10」のために作曲したクラベス三重奏で、伊藤諭・浜谷安里・渡邉達弘によって初演されました。
ルネサンス美術を代表する画家・彫刻家のミケランジェロは、天才でありながら勤勉であったと言われます。そんな彼は興味深い多くの言葉を残していることでも知られています。
彼の残した言葉の中からいくつかを選択して、それを材料に彼の彫刻のように立体(=3D)に注目して作曲しました。注目した“3つのD”とは「Dialogue(対話)」・「Denial(否定)」・「Delay(遅延)」です。「対話」は1つのリズムパターンから派生するアンサンブルとして、「否定」はまともな奏法を用いないこととして、「遅延」は奏者リズムフェイズをディレイさせることとして楽曲に取り入れました。
また彼の「私は時間の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。」という言葉から立体(3D)ではなく時空(4D)を意識し、もし四次元人(時間を俯瞰することのできる人)がいたら【天】という文字が見えるような仕掛けを施しました。
個人的に、「天才」とは広く多くの人の心に刺さる普遍的な何かを生み出す人のことだと思っています。でも凡才や非才だって、刺さる人には刺さる何かを、それは普遍的ではないかも知れないけれど、生み出せるとも思っています。
「僕は日常の中に天使を見ました。そして天使を自由にするために作曲しました。」

 

●DEMO
○演奏動画(音源)

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