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打楽器を勉強し、独学で作曲し、ときどき鍵盤ハーモニカを演奏する ”ボブ”と呼ばれる音楽家・渡邉達弘のホームページです。

もののあはれ -マリンバとピアノのための- op.121

もののあはれ -マリンバとピアノのための- op.121

・楽器編成:Marimbas & Piano
・使用楽器:Marimba(5oct) (※-petit-は4+1/3)
・演奏時間:約7分
・脱稿日:2013.06.24
・初演日:2013.10.27
・初演者:たかがわいづみ

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<解説>
この曲は、高川いづみ氏の委嘱により2013年の春から夏にかけて作曲し、同年10月に初演された。(初演後、譜面に少し手を加えたものを2014年秋に出版しました。)
「秋色の風にのせて」というタイトルのコンサートに繋がるようなメロディックかつリズミカルな楽曲を!というご要望をいただきました。そこで古今和歌集に収録されている六歌仙の“秋”にまつわる和歌三首を選んで、その情景をイメージして作曲することにしました。
平安時代には和歌をやり取りする風習があったと言われますが、この曲では旋律(テーマ)をマリンバとピアノとの間でやり取りしたり、紡いたり、返歌(変化)して展開してゆくことをイメージしました。

僕は秋生まれなのですが、実は秋には苦手意識があります。景色や空気の変化に触れると、なんとなく物哀しい気持ちになってしまうのです。しかし折に触れて感じるそういった秋の心の変化は、日常を単調・単色なものではなく、変化に富み鮮やかなものと捉えているためではないかと、思えるキッカケになりました。
もののあはれ。この曲が演奏される方・お聴きになる方々の日常を彩るものとなりますように。

 

●DEMO

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○演奏動画(音源)

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☆楽譜

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